旦那様に「君を愛する気はない」と言い放たれたので、「逃げるのですね?」と言い返したら甘い溺愛が始まりました。
「レシール……!?」

「あら、もう逃げますか?」

「っ!」

セルト様もこれが私の作戦だと気づいたらしい。

セルト様が勝った場合の要望を私が分からないのと同様に、セルト様も私が何を望むのかを知らない。

ここで負けるのはお互いリスクだと分かっているのだろう。

さて、ここで口付けの一つでもすれば女性が苦手なセルト様は逃げるかしら?

うーん、しかし女性が苦手な方に口付けをするのはいくら勝負といえど狡いかしら?

狡いことはしたくないわね……。
< 17 / 44 >

この作品をシェア

pagetop