旦那様に「君を愛する気はない」と言い放たれたので、「逃げるのですね?」と言い返したら甘い溺愛が始まりました。
動きが止まった私を見て、私が考えていることをセルト様は悟ったらしい。





「レシール、勝負に情けは要らない」





その紳士らしい言葉に私は一瞬動きが止まってしまった。

その対応にセルト様は子供がいたずらをする時のような笑顔に変わった。




「案外、レシールも可愛いところがあるな。レシール、もう一度言う。勝負に情けは要らない」

「何故なら……」







「私も手加減をするつもりはないから」







その瞬間セルト様は腕にグッと力を込めて起き上がり、逆に私を押し倒した。
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