旦那様に「君を愛する気はない」と言い放たれたので、「逃げるのですね?」と言い返したら甘い溺愛が始まりました。
しかしセルト様の怒りは増していくばかりだった。

「レシール、こちらにおいで」

優しい言葉だが、言葉の威圧感が今までと全く違った。

「えっと、まだ髪を整え終わっていなくて……」

その時、リーナが私の髪から手を離した。

「レシール様、丁度終わりました」

「リーナの裏切り者……!」

私はつい小声でそう述べてしまう。



「レシール」



もう一度、セルト様に名前を呼ばれて私はゆっくりとセルト様に近づいていく。
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