私をフッた元上司と再会したら求愛された件
「そうだ、戸川さんにもお礼の連絡をしないと……」
彼との会話を同僚に聞かれるのが嫌で給湯室へ向かい、電話をかけるとすぐに繋がった。
「戸川さん! ありがとうございました! ご紹介いただいた会社で無事契約できました。本当に、本当にありがとうございます! もう、何とお礼を言っていいのか……」
『いいよ、気にしなくて。園崎の役に立てて良かった』
柔らかい声に焦燥のようなものが駆り立てられる。
「戸川さんはどうして私のためにそこまでしてくれるんですか……?」
思い切って聞いた。聞いてしまった。心臓は早鐘を打っていて、不安に襲われる。
どうしよう、どんな言葉が返ってくるんだろう。
そんな私の不安とは裏腹に、耳元に聞こえてきたのはくすぐったくなるような笑いの混じった吐息だった。
『園崎のことが好きだからだよ。それ以外、理由なんてない』
ハッキリと告げられた好意に、私の混乱はいよいよ頂点に達した。
「で、でも、油井さんとヨリを戻したんじゃないんですか?」
『は……?』
電話口から、ガタンと何かを倒したような物音が聞こえてきた。続いて『熱っ!』と声がして、騒がしくなる。
『ちょっと待って、コーヒーが……というか油井? もしかしてプログレの?』
戸川さんの声は今まで聞いたことがないくらい動揺している。やっぱり、付き合ってるのかな。
『いや、待って。ヨリを戻すも何も、油井とは一度も付き合ったことないけど』
「えっ! でもこの間、街中でハグしてましたよね?」
『ハグ……?』
本気で困惑しているような戸川さんの声に私も焦る。
彼との会話を同僚に聞かれるのが嫌で給湯室へ向かい、電話をかけるとすぐに繋がった。
「戸川さん! ありがとうございました! ご紹介いただいた会社で無事契約できました。本当に、本当にありがとうございます! もう、何とお礼を言っていいのか……」
『いいよ、気にしなくて。園崎の役に立てて良かった』
柔らかい声に焦燥のようなものが駆り立てられる。
「戸川さんはどうして私のためにそこまでしてくれるんですか……?」
思い切って聞いた。聞いてしまった。心臓は早鐘を打っていて、不安に襲われる。
どうしよう、どんな言葉が返ってくるんだろう。
そんな私の不安とは裏腹に、耳元に聞こえてきたのはくすぐったくなるような笑いの混じった吐息だった。
『園崎のことが好きだからだよ。それ以外、理由なんてない』
ハッキリと告げられた好意に、私の混乱はいよいよ頂点に達した。
「で、でも、油井さんとヨリを戻したんじゃないんですか?」
『は……?』
電話口から、ガタンと何かを倒したような物音が聞こえてきた。続いて『熱っ!』と声がして、騒がしくなる。
『ちょっと待って、コーヒーが……というか油井? もしかしてプログレの?』
戸川さんの声は今まで聞いたことがないくらい動揺している。やっぱり、付き合ってるのかな。
『いや、待って。ヨリを戻すも何も、油井とは一度も付き合ったことないけど』
「えっ! でもこの間、街中でハグしてましたよね?」
『ハグ……?』
本気で困惑しているような戸川さんの声に私も焦る。