婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
「長い付き合いだ。大学の同窓で、入社前から世話になってたんだよ」

そうだったのかと納得する。以前からふたりは親しくしていたから、優秀な聖澤さんを美作マネージャーがかわいがっているのかと思いきや、それ以前に大学の後輩だったようだ。

「それで親しくされてたんですね。美作マネージャーと安芸野さんの方は、仕事中もよく一緒にいるところを見ますけど――」

「あのふたりはまた少し特殊だな。安芸野さんがまだ営業部にいたとき、出世争いをしてたんだ。安芸野さんが勝って、今も美作さんをこき使ってる。まあ、年次も安芸野さんが上だし、美作さんは頭が上がらないんだろ」

「なるほど。元ライバルだったってことですか」

意外な関係性が聞けておもしろい。

だが一番気になるのは聖澤さんと安芸野さんの繋がりだ。ここまで来て話題を避けても仕方がないので、思い切って尋ねてみることにする。

「……聖澤さんがお付き合いされていたのも、その頃なんでしょうか?」

聖澤さんの表情がわずかに引きつる。だが、これ以上濁しても無駄と悟ったのか「ああ」と観念したように頷く。

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