婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
五歳差、しかも相手は確固たる自信と揺るがない意志を持った人で、到底対等とは言えない関係性だった。

仕事だろうがプライベートだろうが、顔を合わせる度にこちらが年下なのだと思い知らされる。

彼女は〝年下の彼氏〟を楽しんでいたようだが、俺はこのままでいたくない、追いつきたいという悔しさを感じていた。

そんな関係が続いて半年。とうとう彼女の口から横暴なプロポーズが飛び出した。

「ずっと考えていたの。三十歳で結婚、三十一歳で出産しようって。もちろん、こればっかりは私ひとりでどうにかできることではないから、相手の希望ありきなんだけど、それでも自己実現のためには三十代前半での出産はマストだと思ってる」

晩産化が進むこのご時世、三十代後半、四十代で初産を経験する女性も周りにたくさんいるが……なんて説得は無駄なのだろう。こうと決めたら譲らない人だ。

彼女は前々から計画していたことなのだろうが、こちらからしてみれば急すぎた。

俺はまだまだ未熟だ。就業して三年、仕事もこれからというときに、家庭や子どもに時間を割かれる不安もあった。

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