婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
すべての責任をまっとうできるのか、その覚悟はあるのか、そう自問自答したときに即答できなかったのだ。

自身の思い切りのなさ、器の小ささを痛感して情けなかった。

「世那くんは若いから結婚と言われてもピンと来ないかもしれない。だから考えてほしいの。私が待てるのは三カ月。それでもし答えが出せなかったり、家庭が欲しくないって思うようなら」

彼女は真っ直ぐに俺を見据えて、なんの未練もなく言い切った。

「私と別れてくれない?」

つまり、俺がイエスと言わなければ用済みということか?

俺と結婚したいというより、プランを完遂することが目的のようだ。

「それって結婚できるなら俺じゃなくても構わないって言ってる?」

「もちろん世那くんと結婚できたら嬉しいわ。とはいえ、その気のない人に無理強いすることはできないから、場合によっては相手を変えることも考えている」

竹を割ったような性格、とは言うが。

……潔いにもほどがあるだろう。

彼女は〝夫〟という器と〝子ども〟という授かりものが欲しいだけ。俺を〝男〟という符号でしか見ていない。

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