婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
俺と桃代さんは美作さんに続き、フロアの端にあるガラス張りの小会議室に入る。

彼は備え付けのモニターに接続されたPCに、自身のアカウントでログインしながら早速説明を始めた。

「桃代さんが担当している宿泊施設で、複数のクレームが寄せられているんだ。事実確認を頼みたい」

「その話にどうして俺が呼ばれるんです?」

「君も同行した施設だったからね。客観的な意見が聞ければと思ったんだ」

美作さんがPCに映し出したのは、くつろぎに掲載されている割烹旅館『華村』のページだった。

その口コミの欄に、『料理がひどすぎる』『詐欺だ』などの低評価が連続している。

「運営チームによると、メールでの問い合わせも入ってきているらしい。『食事の内容が広告と違う』など、いずれも食に関するクレームだ」

「そんな……」

桃代さんが言葉を失う。料理を前面に押し出している割烹旅館で、このクレームは致命的だ。

これまでにはなかったクレームが突然上がってきたということは、ここ数日の間に旅館内でイレギュラーが発生したのかもしれない。

営業妨害という線もあり得る。いずれにせよトラブルには違いない。

「聖澤くんの感触としてはどう?」

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