婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
「謝罪に関しては、美作マネージャーの承認はいりませんか?」

「ああ。本来この規模の案件だと、うちが対処する必要はないからな」

大規模な宿泊施設へのクレームは、こちらの売上にも関わるからケアするけれど、華村くらい小口の案件になると口を出すことも少ない。

「本来なら宿泊施設側にすべて任せるところを、あんたがボランティアで動いている状態だ。上は責任を持ちたくないし指導するつもりもない。最終的な報告書の提出だけでいい」

「それ、謝罪に失敗したら、私の責任になるってことですね……」

「そしたら華村の掲載を取り下げるだけだから気にするな」

もっと気にするよ……。彼もわざと発破をかけているのだろう、口の端が上がっていて楽しんでいるように見える。

とにかく今後も華村の支援を続けていくためにも、しっかりとトラブル対応をして業務改善計画書を作り、美作マネージャーを始めとした上司たちを納得させなければ。

「明日にでももう一度華村に行って女将さんと話をしてきます」

「通常業務は問題ないのか?」

「はい。一、二週間程度は忙しくなるとは思いますが、そう長く続く話でもないので。来月にでも残業消化しますよ」

< 163 / 236 >

この作品をシェア

pagetop