婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
彼は『軽く仕事を片付ける』といって休日出勤に付き合ってくれていたが、ふたりで遅めの昼食を取りに外へ出たあと、食事を終えて早々帰っていった。

「お泊まりドライブって考えれば、それだけで羨ましいよ。次に営業に行くときは僕がついていこうかな。一泊して、翌日は鎌倉観光でどう?」

「あはは。忙しい美作マネージャーを連れていくのは気が引けますね」

「じゃあ、業務外だったら?」

肘の上に顎をのせて、ニッと艶やかに微笑む。こちらを見上げる目は、お酒を飲んで壁ドンされたときと同じだ。

接待に行ってきたってことは……そっか、美作マネージャー、お酒飲んでるんだ。顔色はいつもとまったく変わらないけれど、多少は酔っているのかもしれない。

「業務外ならなおさらですよ。美作マネージャーを連れ回すのは恐れ多いというか」

「僕は楽しくデートしたいだけなんだけどな。『どこへでも付き合う』って言ったの、考えてくれた?」

そういえばあのとき、そんなことも言われたな。

以前の私だったら、きっと喜んでお誘いを受けただろう。

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