婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
「美作さんに感謝しておけ。上と掛け合って形にしてくれたんだから」

ラテを飲みながらぶっきらぼうに言う世那。そんな彼を美作さんはにやにやしながら眺めた。

「手柄を横取りしたいのはやまやまだけど、桃代さんの立場を引き合いに出して、このプロジェクトを提案してきたのは聖澤くんだし、実働も彼だ。現場を解析してこの資料を作ってくれた。僕は営業企画部の人たちとお酒を飲んで話を通しただけだよ」

つまりふたりが協力してこのプロジェクトを立ち上げてくれたってことかな。

世那が私のことを見ていてくれたから。そして、そんな世那の言葉に美作さんが賛同してくれたから。

私は同僚や上司に恵まれている。今ここにいられることがとても幸運だと思った。

「ひとまず、桃代さんは既存の営業を継続しつつ引き継ぎも進めてくれ。引き継ぎが完了したら、特別顧客開拓班の立ち上げに全力を注いでほしい。体制的には営業部第一課と並列で俺の下にぶら下がる形になる。今後一緒に、少しずつ考えていこう」

そう言って頼もしい表情をする世那は、以前より少し丸くなったと思う。

< 215 / 236 >

この作品をシェア

pagetop