婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
もともと仕事の腕は断トツだったけれど、今はみんなを率いる懐の広さを感じるというか。彼は彼なりに成長している部分があるのかもしれない。

「わかりました。よろしくお願いします」

私たちのやりとりを、まるでおつまみにするみたいにニコニコしながら、美作さんはカフェラテを飲んでいた。



週末の金曜日。私たちは天乃房でささやかな昇進祝いをした。ジュリナも誘っていいと言われたので、彼女を初めてこの場所に案内する。

「会社の近くにこんな穴場があったなんて、知らなかった」

「でしょ?」

ドヤ顔をすると、「教えたのは俺だろ」と世那がスンとした表情でビールを呷った。

「お待たせいたしました」

オーナーが大皿で牛すじとモツ煮を運んできてくれる。もうひとつ、中くらいのお皿には鶏のささみやパプリカ、ナス、オクラなどが盛られていた。

「あれ? こっちは頼んでない気がするんですが……」

「こちらはサービスです。差し出がましくてすみません、味の濃い組み合わせだったもので、箸休めにと思って」

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