婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
「……浴衣やスイーツの無料オプションをつけて、室内で満喫プランとかどうだろう? 女子会向けにスイーツ盛り盛りの語り尽くしプランとか」

「今日は仕事抜きで来たんじゃなかったのか?」

「う……つい」

「職業病だな」

呆れたように彼が笑う。

懐石の締めとなる青じそと夏アナゴの炊き込みご飯、そして花畑のように飾りつけられた香の物を食べ終えると、最後に濃茶と甘味が運ばれてきた。

いつもは水菓子と呼ばれるフルーツや和菓子が上品に盛り付けられているのだが、今日の甘味は妙に大きくて華やかだ。

大きなプレートの中に小鉢がたくさんあって、それぞれババロア、練り菓子、あんや最中などが収まりトッピングされている。流水をイメージした抹茶と粉砂糖がとても美しく、ちりばめられたフルーツが宝石みたいに輝いていた。

「ええ! こんなに贅沢なスイーツ、いただいていいの!?」

「特注品だ。女将さんにあらかじめ頼んでおいた」

「いつの間に!?」

そして飾りつけられたプレートの中央にあるのは陶器の小箱。……これ、なにが入っているの?

小箱と世那の間で目線を上下させると、彼は「開けてみて」と穏やかに笑った。

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