婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
じわじわとせり上がってくる警戒心。これはもしかして、滅多にないはずの要注意人物を引き当てちゃった系?
現時点で悪人とまでは言わないけれど、プロフィールに嘘を書いている時点で信頼性が低い。
食事をしながら雑多な会話で時間を繋ぎ、ちらりと腕時計を見る。
二十時半。うん、そろそろお暇しても失礼ではないだろう。私は「明日も仕事がありますので、このくらいに」と切り出す。
そのとき、田口さんが「ああっ」と声をあげた。
「わり、財布忘れちゃった。立て替えといてくんない?」
そう来たか……。私は「あはは、そんなときもありますよね」と乾いた笑いを浮かべながらバッグから財布を取り出す。
トラブルになっても怖いから、ここは痛手を被ってでも素直にお金を出しておいた方がいい。優先すべきは一刻も早くこの男性と別れることだ。
店を出た私たち。田口さんは繁華街の方へ行くようなので「今日はありがとうございました」と一礼して、逆方向の地下鉄方面に向かおうとする。
そのとき、肘のあたりを思いっきり掴まれた。
「今度は俺のおススメの店に案内するからさ」
「え? や、でも、お財布忘れたんですよね?」
現時点で悪人とまでは言わないけれど、プロフィールに嘘を書いている時点で信頼性が低い。
食事をしながら雑多な会話で時間を繋ぎ、ちらりと腕時計を見る。
二十時半。うん、そろそろお暇しても失礼ではないだろう。私は「明日も仕事がありますので、このくらいに」と切り出す。
そのとき、田口さんが「ああっ」と声をあげた。
「わり、財布忘れちゃった。立て替えといてくんない?」
そう来たか……。私は「あはは、そんなときもありますよね」と乾いた笑いを浮かべながらバッグから財布を取り出す。
トラブルになっても怖いから、ここは痛手を被ってでも素直にお金を出しておいた方がいい。優先すべきは一刻も早くこの男性と別れることだ。
店を出た私たち。田口さんは繁華街の方へ行くようなので「今日はありがとうございました」と一礼して、逆方向の地下鉄方面に向かおうとする。
そのとき、肘のあたりを思いっきり掴まれた。
「今度は俺のおススメの店に案内するからさ」
「え? や、でも、お財布忘れたんですよね?」