婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
「もしかして、紹介してくれるんです?」

「しない。俺を巻き込むな」

一刀両断され、心まで真っ二つだ。

しょんぼりと下を向くと、「駅に着くまで暇だから、聞くだけ聞いてやる」と彼がつけ加えた。一応フォローしてくれているみたいだ。

「そうですね……やっぱり真面目で誠実な方がいいです。それから社交性があって、でも女友だちが多すぎると浮気をされちゃうかもしれないので、そこそこな感じで。人の意見を聞く柔軟さがあって、でも自分の意見もちゃんと持ってる方が素敵です。たまにはビシっと男らしく決断してもらえると格好いいですよねえ。あ、あと、定番ですけど価値観が合うっていうのは大事だと思います。でも一番重要なのはやっぱり優しさかなあ――」

「待て待て待て」

焦った様子の聖澤さんから制止がかかった。

「そんな概念羅列されてもピンと来ない」

それは確かに。人に好みを伝えるって難しい。

かといって具体的に出せるような共通の知人もいないし――あっ!

「たとえばですけど、美作マネージャーみたいな人、とか?」

ひらめいた人名を口にすると、聖澤さんがあからさまに嫌そうな顔をした。

< 52 / 236 >

この作品をシェア

pagetop