婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
それから〝綺麗事を地で貫く人〟。自身の評価より顧客の笑顔を取るやつを初めて見た。
「多少どついてもめげない逞しさは感じましたが、扱いにくいやつだと思いました。なにしろマイペースなんで」
「あはは。それはそう」
楽しそうに笑う美作さん。なるほど、この相互評価の施策メンバーに桃代さんを選んだのは、扱い切れないおもしろさがあるから。要するに俺と同じ――お気に入りのおもちゃなのだ。
いっそう桃代さんを彼に紹介しては危険だと思った。仕事上の興味で収まればいいのだが……。
当の本人は満足げにタブレットを閉じる。
「自分と向き合うって意味では効果がありそうだから、今後も細々と進めていこうかな、相互評価システム。残念ながら僕の査定業務を楽にする手段にはならなかったけれど」
「まず楽をしようとするのが間違いなんですよ」
あわよくば査定を他人に任せて楽をしたかったのだろうが、目論見は外れたようだ。
「まあ、これからも桃代さんによくしてあげてよ。お互いが高め合って勝手に成長していくような好循環を生み出したいんだ。そうすれば僕の手もかからない」
「結局は自分ですか」