婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
「当たり前だろう? 僕と聖澤くんは、効率重視の似た者同士じゃないか」

あんたと一緒にされても困るんだが。イエスとは答えず、俺はミーティングスペースをあとにした。



オフィスに戻る前に飲み物を買おうと休憩スペースに立ち寄ると、先ほど話に出た桃代さんがハイテーブルに肘をついてスマホを操作していた。

テーブルにはカップ式自販機で買ったのだろう、紙コップが置かれている。休憩中のようだ。

わざわざ話しかける必要性も感じず、真っ直ぐ自販機に向かうと、彼女もこちらに気づいた。

「あ、聖澤さん」

呼び止められ、視線を向ける。彼女はわざわざ紙コップを持ってやってきて、スマホの画面を俺に向けた。

「ちょうどよかった。これ、見てください」

差し出されたのはケーキの画像だ。イチゴのタルトのようだが――この画像になんの意味があるのだろう。

視線を移すと彼女はえっへんと胸を張り「これ、私が作ったんです」と誇らしげに語った。

「……そうか。すごいすごい」

雑にあしらうと、「ちょ、待ってください」と自販機に向き合おうとする俺を邪魔する。

「もうちょっとなんか感想ありませんか? 聖澤さんが言うから頑張ったのに」
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