婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
「は? なんで俺」
「この前、私のことを魅力のない女だって言っていたじゃありませんか」
彼女が頬を膨らませて抗議してくる。
言った覚えはないのだが。なにを勘違いしたのか、気にしていたようだ。
「なので、自分磨きをしないとと思って、お菓子作りの教室に通い始めたんです」
「通い始めたって……」
あれからまだ一週間しか経っていないが? フットワークが軽すぎないか?
「善は急げですから」
相変わらずポジティブでエネルギーがありあまっているなあと、半分呆れて半分感心した。
「男性的には、お菓子を作れる女性ってかわいく見えたりしませんか? 俺も食べてみたいなあ~とか、思ったりしません?」
「……俺は甘党じゃないから、なんとも」
自販機のミネラルウォーターのボタンを押しながら答えると、彼女はがっくりと肩を落とし「お菓子より先に主食を学ぶべきだったか……」と素直に項垂れた。
「俺にかわいいって言ってもらいたかったのか?」
「聖澤さんにっていうか、男性全般に」
「俺で試すなよ」