婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
「聖澤さんなら正直な感想をくれると思って。たとえば美作マネージャーだったら、無条件で褒めてくれちゃいそうでしょう? 優しいから」

まあそうだろうな。なんならこれを口実に『俺も食べてみたいな。今度味見させてもらえない?』と家に押しかける口実を作るだろう、あの男は。

取り出し口から購入したペットボトルを拾い上げながら短く息をつく。

「……で。婚活で有利になりそうな自分磨きをしてるって解釈でいいか? 俺に魅力がないと言われたから。……言ってないけど」

「そうです」

……なんていうか、本当に素直だよな。

人のアドバイスを素直に受け止め改善しようとする。間違えたことは素直に謝る。マイペースでこだわりがある反面、子どものように純粋に他人の意見を聞き入れる柔軟さを持っている。

面倒な女性ではあるが、それらに関しては好感を覚える。

「男ウケを狙う必要はないだろ。自分の好きなことを極めれば、そこから縁が生まれるんじゃないか?」

いつの間にかこちらまで素直になって助言すると、彼女は「なるほど、趣味コンってやつですね」と頷いた。

「なんだよ、それ」

「共通の趣味を持つ人が集まる婚活イベントのことです」

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