婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
「で、あんたの趣味は?」

「私の趣味は……なんだろう。いや、いろいろ好きなんですけどね? 料理とか食べ歩きとかショッピングとか映画とか。でも浅いので」

「つまり無趣味ってことか、向いてないな、趣味コン」

彼女がしょげて沈黙する。が、すぐに顔を上げて「これから趣味を作ります!」とガッツポーズを作った。俺はペットボトルのキャップを開けながら「やめておけ」と助言する。

落ち込んだり立ち直ったり、起き上がりこぼしみたいなやつだな。

変な感心をしながらミネラルウォーターを喉に流し込んでいると。

「あら。珍しい組み合わせね」

休憩スペースの入口から艶やかな女性の声が響いてきて、勝手に体が強張った。

「あ、安芸野(あきの)さん。お疲れ様です」

桃代さんが丁寧に会釈する。

「お疲れ様。ふたりで休憩中? あなたたち、仲よかったのね?」

そう質問ベースで話しかけてきたのは営業企画部に所属する安芸野(なぎさ)、三十五歳。

結婚、出産、離婚、人生のあらゆるターニングポイントを計画的にこなしながら、誰よりも早く出世していく切れ者だ。

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