婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
現在は実家でシングルマザーをしながら、全力で仕事をこなしていると美作さんあたりから聞かされた。

ビジュアル、仕事の腕、はっきりとした物言い、いずれも女性社員たちの憧れなのだそうで、仕事の腕に関しては俺から見ても納得のいく評価だった。

ブランドもののタイトなスーツとヒールパンプス、黒い巻き髪がトレードマークの気高いオーラを纏う女性だ。

「美作マネージャーからの依頼で、評価に関する試行をふたりで担当することになりまして、その縁で」

桃代さんが説明すると、安芸野さんは「ああ、聞いてるわ」と楽しそうに微笑んだ。

「美作くんがおもしろいふたりを選んだって言ってたけど、あなたたちのことだったのね。納得だわ」

艶やかな視線をこちらに向けて流し見たあと、彼女は自販機に向かう。

購入したのはミネラルウォーター。俺が飲んでいるものよりも硬度が高く、体にはいいらしいが飲みにくい。以前試しに飲んでみたが、ゼリーを飲み込んでいるような感触がして気分が悪かった。二度と買わないと思う。

「聖澤さんも〝おもしろい〟カウントですか?」

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