婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
悪気などないであろう純粋な質問があまりにも核心を突いていて、息が詰まった。

俺があからさまに嫌そうな顔をしたせいか、こちらを見上げていた桃代さんの表情にわずかに動揺が走る。

顔色を取り繕うようなタイプではないが、隠し切れないほどに不機嫌さが滲み出てしまい、少しだけ申し訳ないなと感じた。

「さあな」

それだけ言って、足早にその場を立ち去る。

休憩スペースに取り残された形となった桃代さんは、これ以上俺を呼び止めたりはしなかった。



俺が二十五歳のときだった。乱暴なプロポーズをされたのは。

――『結婚、考えてくれない? 私にはもう時間がないの』――

二の足を踏んだのは、ようやく仕事の楽しさがわかってきて社会人としての立ち位置を見つけた、そんなタイミングだったから。

まだまだ未熟だった俺は自分のことだけで精一杯で、他人の人生を背負う覚悟なんてなかった。

仕事がこれからだというときに、結婚して、子どもを産んで、すべての責任を果たせるのか。

そう自問自答したときに、息苦しさを感じてしまった。『すべてを背負える』と自信を持って決断することができなかった。

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