婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
「お疲れ。今日はよく会うな」
ペットボトルをリサイクルボックスに入れてオフィスに戻ろうとすると、すれ違いざまに彼女が覗き込んできた。
「あのっ。なにか飲みます? たまにはおごりますよ?」
脈絡もなく恩着せがましい言われ方をされ「は? なんで?」と声をあげる。
「お礼です。この前、ココアもらったので」
一週間前、公園の自販機で買ったココアのことだろうか。まだ覚えていたのかと意外な律儀さに目を瞬かせる。
「別にいい、あのくらい」
とくに気にもしていなかったので適当に流すと、今度は俺の進行方向に体を押し入れてきた。
「あ、じゃあ、飴ちゃんいります?」
彼女のポケットから出てきたのは、透明な包み紙に入ったビタミンカラーのキャンディだ。
「いやいらない。そもそもポケットから飴が出てくるってなに」
げんなりして睨むと、彼女は苦笑いを浮かべて肩を竦めた。
「さっき別れたとき、機嫌が悪そうだったので」
「……ああ」
それも覚えていたのか。思わずいたたまれなくなり目を逸らす。
『安芸野さんが相手だと委縮したりするんですか?』――そんな質問を投げかけられ、盛大に眉をひそめたのは記憶に新しい。
ペットボトルをリサイクルボックスに入れてオフィスに戻ろうとすると、すれ違いざまに彼女が覗き込んできた。
「あのっ。なにか飲みます? たまにはおごりますよ?」
脈絡もなく恩着せがましい言われ方をされ「は? なんで?」と声をあげる。
「お礼です。この前、ココアもらったので」
一週間前、公園の自販機で買ったココアのことだろうか。まだ覚えていたのかと意外な律儀さに目を瞬かせる。
「別にいい、あのくらい」
とくに気にもしていなかったので適当に流すと、今度は俺の進行方向に体を押し入れてきた。
「あ、じゃあ、飴ちゃんいります?」
彼女のポケットから出てきたのは、透明な包み紙に入ったビタミンカラーのキャンディだ。
「いやいらない。そもそもポケットから飴が出てくるってなに」
げんなりして睨むと、彼女は苦笑いを浮かべて肩を竦めた。
「さっき別れたとき、機嫌が悪そうだったので」
「……ああ」
それも覚えていたのか。思わずいたたまれなくなり目を逸らす。
『安芸野さんが相手だと委縮したりするんですか?』――そんな質問を投げかけられ、盛大に眉をひそめたのは記憶に新しい。