婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
「……と言いますか、聖澤さんって別れ際、いつも機嫌が悪くなりません? 先週の夜も確かそうだったと思うんですけど」

先週の夜は確か、結婚の話題が出たんだったか。

あんたがいちいち地雷を踏んでくるから……と落胆しつつも、悪気がないのはわかるのでなにも言えない。

「そうだったか?」

適当にごまかすと、彼女がまん丸い目をして心配そうにこちらを覗き込んできた。

「私、なにか失礼なこと言ってたらごめんなさい」

小さな頭がぴょっこりと上下に揺れる。

わずかに動揺したのは、俺のあとを追いかけてきたり、飲み物で釣ろうとしたり、ポケットに飴玉を忍ばせたり、予想の斜め上を行く必死さに虚を突かれたからだ。

俺が不機嫌な顔をしたから、ずっと気に病んでいたのだろうか。

「あんたのせいじゃない」

なにも悪いことは言っていない。申し訳なさも相まって、自然に彼女の頭の上に手が伸びた。

「悪い。気を使わせて――」

そう謝罪して柔らかな髪に触れた、その瞬間。

まるで俺がスイッチでも押したかのごとく、彼女のお腹が〝くぅ~〟と泣き声をあげた。

「っ……!」

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