婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
「真面目に将来を考えてる男女が集まるやつが婚パよ」

負けじと言い返すジュリナに、私はもういいよーと彼女の肘をつんつんした。たぶん聖澤さんは『コンパ』も『婚パ』もどちらにも興味がない。

案の定、彼は「そうか。知らなかった」と背中を向けながらぶっきらぼうに答えた。声の調子から『どうでもいい』と思っているのが丸わかりで、いたたまれない気持ちになる。

「……そうだ。桃代さん」

ふと聖澤さんが足を止め、なにかを思いついたのかこちらに振り返る。

「どっちのコンパでもいいけど。浮かれすぎて足を引きずるなよ」

それだけ冷たく言い放って、オフィスを出ていってしまった。

凍る空気。ジュリナは自分が言われたわけでもないのにワナワナしている。

「っ、なんなの……ちゃんとやることやってるっつの! 文句を言われる筋合いないし。紬希、ペアだかなんだか知らないけど、あんな男、返り討ちにしちゃえ!」

「ええ……無茶言わないでよー」

相手は私たちが所属する第一課で現状売上ナンバーワンの敏腕社員だ。返り討ちもなにも、向こうの方が成績も役職も上なのだから敵いっこない。競うつもりもない。

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