ゆがむ、恋。

【転生編】エピローグ 「鍵のない世界」

大学生になった凛と敬太は、都会の小さなアパートで暮らしていた。
美術を続ける敬太と詩集を出すことを目指している凛。

夜、ベランダに2人で腰かけて、星を見上げる。

「ねぇ、敬太……?」
『ん?』
「来世があるとしたら、また出会えると思う?」

敬太は笑った。

『また会うに決まってる。だって、君を見つけるために生まれてくるから……。』
「……っバカ。でも、私も!今度は、最初から“愛してる”って言える気がする……。」
『じゃあ、約束だな!』

2人の手が触れる。
もう……
鍵も……
鎖も要らない……

そこにあるのは……
"名前"も"前世"も関係ない"2人だけの愛"……。

何度でも……。
何度でも出会い、恋に落ちる……。

これは……
愛が生まれ変わるたびに、君にまた会うための物語……。

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