続・ネコのお話聞き屋さん
子猫がニコニコしながら私を見る。あっそう。
- ネコのお母さん優しい。
「良かったね。じゃあね」
私はあきれて立ち上がる。幸せアピールしないでよ。私、これから死ぬんだから。
- 助けて、言っちゃダメ?
子猫が私を見上げる。私はイライラしてきた。
「さっき言ったじゃない!! それはワガママなの!! 許されないの!!」
- 本当にダメ?
「お母さんはつらい思いしなきゃいけないの!! それでも天使みたいでいなきゃいけないの!! 本当は奴隷みたいなのに!!」
私は、ついに両手で顔をおおい、大声で泣き出してしまった -
(いやだ。もう)
夫婦仲良かった時期に戻りたい。恋人同士に戻りたい。キラキラしていた青春時代に戻りたい。子どもの頃に戻りたい。(赤ちゃんに)
あいされたい。たいせつにされたい。愛されたい。愛されたいよおっ……!!
何かが私の腕をゆっくりとさする。人間の手ではない。ぷにぷにしていて丸い小さなものが。
(肉球)
「ちょっと、あなただいじょうぶ!?」
- ネコのお母さん優しい。
「良かったね。じゃあね」
私はあきれて立ち上がる。幸せアピールしないでよ。私、これから死ぬんだから。
- 助けて、言っちゃダメ?
子猫が私を見上げる。私はイライラしてきた。
「さっき言ったじゃない!! それはワガママなの!! 許されないの!!」
- 本当にダメ?
「お母さんはつらい思いしなきゃいけないの!! それでも天使みたいでいなきゃいけないの!! 本当は奴隷みたいなのに!!」
私は、ついに両手で顔をおおい、大声で泣き出してしまった -
(いやだ。もう)
夫婦仲良かった時期に戻りたい。恋人同士に戻りたい。キラキラしていた青春時代に戻りたい。子どもの頃に戻りたい。(赤ちゃんに)
あいされたい。たいせつにされたい。愛されたい。愛されたいよおっ……!!
何かが私の腕をゆっくりとさする。人間の手ではない。ぷにぷにしていて丸い小さなものが。
(肉球)
「ちょっと、あなただいじょうぶ!?」