恋だなんて、思わなかった

楓side

楓side


〜♪


璃沙から?


『どうしたの?璃沙今日合コンじゃなかったけ?』


璃沙『そうなんだけどさ!今日突然1人来れなくなって

代わりお願いしたいの!』



璃沙は高校の同級生



『え〜、今日の合コン医者なんでしょ?』


璃沙『それはそうだけど...

人数合わせだからさ、お願いだよ〜かえで〜』


『....何時?』


璃沙『18時!場所はまたLINEで送る!ありがとう!』


「え、ちょ、璃沙〜」


まだ行くって言ってないのに....


切られた


まぁ、ちょっと顔だして、帰ろかな


少ししたら場所のLINEが送られてきた



璃沙「あ!楓!ほんとにありがとうね」


「まぁ、暇だったし?いいよ」


5分ぐらいしたら男組が来て、合コンが始まった


璃沙「じゃー、こっちから自己紹介するね!

私は梅原璃沙でーす!24歳で仕事は___

次いいよ〜」


「あ、えと、私は百瀬楓です...。

私も24です仕事は__」


「私は___」


「次は僕らかなぁ〜

僕は榎本莉玖、医者やってるよ〜」


「俺は香月湊、俺も医者だよ」


「........藤崎琉依、フリーター」


榎本「僕達高校の同級生なんだ〜」


藤崎さんはフリーターなんだ

まぁ、こんなイケメンだし
医者やってたら女の子からのお誘いすごいだろうなぁ


そんな感じで合コンが
スタートして、1時間ぐらい経った頃


「....ケホケホ...ケホケホ....」


榎本「楓ちゃん?大丈夫?」


「大丈夫です...ケホケホ」


隣の席のタバコの煙がこっちまで来てるだけ...


「すみません、ちょっとお手伝い行ってきます...ケホケホ」


お手伝いに行って、鞄の中を確認するも


「あれ、忘れた...?」


あっ...


もう、無くなったんだっけ


探してるのは持病の喘息の薬


この前、璃沙に連れられて
病院行って薬貰ったんだけどもう無くなったんだったな


璃沙には申し訳ないけど、帰らせてもらおうかな


「榎本さん...」


榎本「おかえり〜、大丈夫?」


「大丈夫です...!でも、もう帰ろうかなぁって」


榎本「楓ちゃん、居なくなるの寂しいけど〜

そうした方がいいかもね

あ、最後に連絡先聞いていい?」


「はい、いいですよ」


榎本「やったぁ〜ありがとう〜

あ、もし咳酷くなったら僕のところ来るんだよ!」


「.....はぃ」


榎本「荷物もう全部持ってる?

璃沙ちゃんには僕から言っとくから大丈夫だよ」


「あ、ならお願いします」


酔ってる璃沙に帰るなんて言っても無理だろうからね笑


榎本「うん!またね〜」


店を出て少し歩いてたら


「ケホケホ....ゴホッゴホッ....ゴホッゴホッ...」


あ、これ、止まらないやつ


「ビクッ)ふじ...さき...ゴホッゴホッ...さん....」


咳がひどくて苦しくなって、
この場のしゃがみこんでいると

背中に手が....


藤崎「喋らないくていいから、

ゆっくり呼吸して、」


「ゴホッゴホッ.....ハァハァ...ゴホッ..」


藤崎「お前その咳...喘息か?

薬は?吸入持ってるだろ?」


「.....ゴホッゴホッ....」


持ってないです....

病院行ってないから....


ん?


待って、藤崎さんってフリーターって言ってなかったけ


なんで、喘息のこと分かるの?


「....ハァハァ....も、大丈夫です....」


数分後、


やっと発作が治まった



藤崎「........家まで送る」


「え、や、いいですよ」


藤崎「あ、病院にする?」



な、なんでそうなるの....



「え、....家で大丈夫です...」


藤崎「あー、車の所まで歩ける?」


車って....

藤崎さん、飲んでなかったの?


「はい」


車で数十分、家の前までちゃんと送ってもらった


藤崎「明日、10時に来て

なんかあったらその電話番号にかけてくれればいいから」


「え、ちょ、藤崎さん?」


言いたいことを言い終わったら
車が出発してしまった


部屋に帰ってきて、
どっとしんどさが襲ってきてすぐ眠りについた
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