恋だなんて、思わなかった

琉依side

琉依side


榎本「今日の合コン琉依も来るでしょ〜?」


香月「あれ?お前も来るの?」


「行くよ」


榎本「ならしゅっぱ〜つ!」


合コンって言っても女子達は医者って言う金目当てで来る

だから、俺は自称フリーター

26にもなってフリーター
なんかやってたら誰も寄ってこないだろって思って


璃沙「じゃー、こっちから自己紹介するね!

私は梅原璃沙でーす!24歳で仕事は___

次いいよ〜」


楓「あ、えと、私は百瀬楓です...。

私も24です仕事は__」



こいつ合コン苦手ななのか?



榎本「次は僕らかなぁ〜

僕は榎本莉玖、医者やってるよ〜」



楓「ピクッ)....っ......」



香月「俺は香月湊、俺も医者だよ」



楓「ピクッ)...っ.....」



「........藤崎琉依、フリーター」



楓「ホッ)...........」



こいつ、分かりやすすぎだろ笑


自己紹介で、医者って言うたんびに体がピクッって...笑


医者苦手なのか?
じゃあ、なんでこの合コン来たんだよ



楓「....ケホケホ...ケホケホ....」



なんか、怪しい咳だな



榎本「楓ちゃん?大丈夫?」


楓「大丈夫です...ケホケホ

すみません、ちょっとお手伝い行ってきます...ケホケホ」



見に行こうとしたけど、榎本が先に行ってしまった


数分して、帰ってきたのは榎本だけ?



璃沙「あれ〜?かえでは〜?」


榎本「璃沙ちゃん、ごめーん!

楓ちゃん、しんどいらしくてさぁ

先帰った〜」


璃沙「え〜楓帰っちゃったの〜?」



あいつ一人で帰ったのか?

あんな怪しい咳してたのに



「榎本、悪い、俺も帰るわ」


榎本「え、なんでよぉ〜」


榎本のことは無視して、店を出てあいつのことを探した



_なんで、俺こんな必死になってるんだろ



...ん?

あのしゃがみこんでる人....


近づいて背中を摩ってやる



楓「ビクッ)ふじ...さき...ゴホッゴホッ...さん....」


「喋らないくていいから、

ゆっくり呼吸して、」


楓「ゴホッゴホッ.....ハァハァ...ゴホッ..」


「お前その咳...喘息か?

薬は?吸入持ってるだろ?」


楓「.....ゴホッゴホッ....」


こいつまさかだと思うけど、病院行ってない?

そんなに病院嫌いなのかよ


数分したらやっと、発作が治まった


「........家まで送る」


楓「え、や、いいですよ」


「あ、病院にする?」


そう言ったらほんまにめっちゃ嫌そうな顔して、

「え、....家で大丈夫です...」

って笑


ほんまに病院嫌いなんやな笑


ちゃんと車で家まで送り届けて、
明日の朝10時に病院来てと伝えた


ほんま、今日飲んでなくて良かった




翌日、10時、来ない。


家は分かるけど、部屋番号までは分からないしなぁ...



ふと思いグループLINEに、

"誰か、あいつの連絡先聞いた人いる?"


香月"あいつって誰"


"昨日の合コンの...."


香月"の?誰だよ笑"


榎本"もしかして、楓ちゃんのこと〜?"


"多分、そう"


榎本"多分って何笑

僕交換したよ?どったの〜?"


"マジで?それ俺に教えて"


榎本"えぇ〜しかなないなぁ"


"マジでありがとう"

"あ、気になるなら俺の診察室来ていいよ笑"


榎本"マジ〜行く行く〜"


香月"うわ、行きてぇ"

香月"あ、この後オペ入ってたわ"



榎本から連絡先を貰ったからとりあえず電話をかけてみる



楓『.......はぃ』


『10時過ぎてる』


楓『藤崎さん、?.....なんで、連絡先知って....』


『あ、悪い、榎本から聞いた

家分かるけど、部屋番号
分からないから迎えに行けなかったから』


楓『........行かないですよ、病院....』


『なんで?

ちょっと診察さしてくれたら薬だしてあげるからおいで』


楓『....嫌です...』


『だめ、ほんまにそのままほっといたら命関わる』


楓「......何しますか」


『今言ったらを来ないでしょ

だから言わない』


楓「.....30分」


『わかった、30分な

待ってるから』



_30分後


榎本と一緒に診察室に入ってきた


榎本「琉依〜、楓ちゃん居たよ〜」


「ふっ、そんな怯えなくても笑

こっち座って」


榎本「え、何が始まるの?」


「こいつ喘息持ちなのに通院してないんだって

だから、今から俺が診察するの」


榎本「え、あ、そういうこと?

僕もあの咳怪しいとは思ってたけど、
楓ちゃん、お医者さん苦手でしょ〜?

だから、聞くに聞けなかったんだよね〜」


楓「....っ.......」



なんで私がお医者さん苦手なこと知ってるの!?

なんで見たいな顔
してるけど、めっちゃバレバレだったし笑



榎本「ふふっ、その顔は正解かなぁ

てことは僕は固定役かな」


「そう、頼んだ」


楓「.........」


「服隙間作るな

ゆっくり深呼吸してて」


楓「...っ.......泣)」ギュッ


榎本「楓ちゃーん、大丈夫だよ〜」


聴診だけなのに、目をギュッて思いっきり瞑って耐えてる

これ、思ったより苦手そうだな


「ん、いいよ」


榎本「楓ちゃん、身体熱い

琉依〜熱もあるかも」


「マジか、

...はい、体温計」



ピピピピ ピピピピ


榎本「うわ、38.2あるよ〜」


「んー、音も怪しいし点滴しとこっか」


楓「え、.....診察だけって.....」


点滴するって言ったら
この世の終わりみたいな顔になった笑
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