同期と私の、あと一歩の恋
森藤さんの勇気、本田くんの優しさが、私の心の奥に閉じ込めていた気持ちを解き放つ鍵になっていた気がした。

「私も本田くんのことが好き」

勇気を出して言うと、本田くんの目が大きく見開かれ、彼の頬がうっすらと赤く染まっていく。
そして「よかった」と安堵の声を漏らし、彼は無邪気な笑顔を見せる。
初めて見るその表情に、胸が甘く締め付けられた。

「あのさ、抱きしめてもいい?」

律儀に聞いてきて、フッと笑みが溢れた。

「そんなの聞かないでよ」

私から抱き着くと、本田くんは一瞬息をのんで動きを止めた。
そして、すぐに私の背中に回した腕に力を込める。

本田くんの広い胸に顔をうずめると、心臓の鼓動がドクドクと聞こえた。
彼の体温を感じるとともに、ふわりと香水の匂いが鼻をくすぐる。
シトラス系の爽やかな香りで、本田くんにピッタリだ。
その香りに包まれ、安心感で満たされる。

「……あの占い、当たってた」

ポツリ呟くと、本田くんにも聞こえたみたいで「占いって?」と聞いてきた。

「今朝見た占いでね、乙女座が一位だったの。その内容が今まで苦労したことが報われる日。積極的に行動して、告白も吉って書いてあったの」

抱きしめられたまま話す。

「企画が採用されたことも、本田くんに告白できたことも当たってるなと思って」
「え、広瀬もその占い見たのか?」

驚いたように聞いてきた本田くんの言葉に、私は思わず身体を離して彼を見上げた。

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