転生王女の私はタロットで生き延びます~護衛騎士様が過保護すぎて困ります~
嫁ぐ前に、自分は白だとアピールしに来たのかしら。ううん。今は占いに集中しなくては。私に恥をかかせに来たのかもしれないのだから。
とはいえ、占いは占い、である。
「では、私の方からも注意事項をお話させていただきます」
「注意事項?」
「はい。これはお姉様に限ったことではなく、やって来る人たち皆に言っていることです。私の占いは、当たる当たらない、ではなく。願いが叶うために必要なことを答えているだけだと。さらに、とても大事な質問であるため、受け取れるものだけを受け取ってください」
「受け取る?」
「結果を聞いて、微妙だと感じたものは、無視してください、という意味です。お姉様に必要な部分、またはこれはいいな、と思う部分だけ受け取り、それ以外は受け取らなくて構いません。すべてお姉様の判断に任せます」
これは後から占いが当たらなかった、と文句を言われないための処置でもあった。だから占う前に言うのだが……お姉様のように怪訝な顔をされたのは、初めてだった。
おそらく、私を辱められなくて悔しがっているのだろう。横にお父様がいるのに、凄い度胸である。いや、お父様の寵愛を逆手にしている私も大概か。
とはいえ、占いは占い、である。
「では、私の方からも注意事項をお話させていただきます」
「注意事項?」
「はい。これはお姉様に限ったことではなく、やって来る人たち皆に言っていることです。私の占いは、当たる当たらない、ではなく。願いが叶うために必要なことを答えているだけだと。さらに、とても大事な質問であるため、受け取れるものだけを受け取ってください」
「受け取る?」
「結果を聞いて、微妙だと感じたものは、無視してください、という意味です。お姉様に必要な部分、またはこれはいいな、と思う部分だけ受け取り、それ以外は受け取らなくて構いません。すべてお姉様の判断に任せます」
これは後から占いが当たらなかった、と文句を言われないための処置でもあった。だから占う前に言うのだが……お姉様のように怪訝な顔をされたのは、初めてだった。
おそらく、私を辱められなくて悔しがっているのだろう。横にお父様がいるのに、凄い度胸である。いや、お父様の寵愛を逆手にしている私も大概か。