転生王女の私はタロットで生き延びます~護衛騎士様が過保護すぎて困ります~
第22話 占いは必ずしも……
「分かりました。お姉様を占わせていただきます」
私は立ち上がり、目の前の椅子に座るように、お姉様を促した。すでに別の椅子に座っているお父様は、お姉様に鋭い視線を注いでいる。私の決定を止めたいのに、それができないから、お姉様にその鬱憤をぶつけているのだろう。
どれだけ私に嫌われたくない、と思っているのかしら。それよりも、お姉様が幸せになれるのか、一緒に見守ってほしいのに。
お父様のそんな態度が、私とお姉様の確執を生んでいるのだ。この度の結婚もまた。だからこそ、引き受けないわけにはいかなかった。
「占ってほしいことは、さっき言ったからいいわよね」
お姉様は椅子に座るなり、そう言い放った。素っ気ない態度から、本気で占ってほしいのか、推測することはできない。私をからかいに来た可能性だってあるのだ。
わざわざお父様のいる時を狙ったのにも、何か理由があるのかもしれない。お姉様が私の命を狙っている明確な証拠も、私が小間物屋の店主、グレティスを免罪にしたことで得られなかったのだ。
私は立ち上がり、目の前の椅子に座るように、お姉様を促した。すでに別の椅子に座っているお父様は、お姉様に鋭い視線を注いでいる。私の決定を止めたいのに、それができないから、お姉様にその鬱憤をぶつけているのだろう。
どれだけ私に嫌われたくない、と思っているのかしら。それよりも、お姉様が幸せになれるのか、一緒に見守ってほしいのに。
お父様のそんな態度が、私とお姉様の確執を生んでいるのだ。この度の結婚もまた。だからこそ、引き受けないわけにはいかなかった。
「占ってほしいことは、さっき言ったからいいわよね」
お姉様は椅子に座るなり、そう言い放った。素っ気ない態度から、本気で占ってほしいのか、推測することはできない。私をからかいに来た可能性だってあるのだ。
わざわざお父様のいる時を狙ったのにも、何か理由があるのかもしれない。お姉様が私の命を狙っている明確な証拠も、私が小間物屋の店主、グレティスを免罪にしたことで得られなかったのだ。