転生王女の私はタロットで生き延びます~護衛騎士様が過保護すぎて困ります~
そっと部屋から出て行くミサの姿を見て、少しだけ気の毒に感じた。私の占いを望んで来た者たち。初日しか、その行列は見ていないけれど、ミサの話では、毎日あんな状態だという。
しかも王女の部屋ということもあり、自然と女性限定になってしまっているのを、不満に感じている、という話も出ているとか。
だから私の部屋とは別に、誰でも来ることができる部屋が欲しかったのだ。先ほどお父様が許可を出してくれたから、もう大丈夫だろう。
とまぁ、そんな現実逃避をしてしまったわけだが、そろそろ目を向けなければ。残念ながらここには、お父様とお兄様を止める人が、誰もいないのだ。
「リュシアナが具合を悪くするとは……俺たちの見えないところで何かしたのか?」
「魔道具を持っていたのかもしれないな。リュシアナの部屋に入る時は、身体検査をさせるか」
「っ! な、何をおっしゃっているのですか!? 妹の部屋に入るのに身体検査など……お姉様だけに強要するのは不公平です。お父様も受けるのなら、どうぞ、そのようにしてください」
先ほどまでの私とは違う態度だったからだろうか。お父様とお兄様、カイルまでもが驚いた表情をしている。
けれどこれは仕方がない。あなたたちが私をこうしているのだ。
しかも王女の部屋ということもあり、自然と女性限定になってしまっているのを、不満に感じている、という話も出ているとか。
だから私の部屋とは別に、誰でも来ることができる部屋が欲しかったのだ。先ほどお父様が許可を出してくれたから、もう大丈夫だろう。
とまぁ、そんな現実逃避をしてしまったわけだが、そろそろ目を向けなければ。残念ながらここには、お父様とお兄様を止める人が、誰もいないのだ。
「リュシアナが具合を悪くするとは……俺たちの見えないところで何かしたのか?」
「魔道具を持っていたのかもしれないな。リュシアナの部屋に入る時は、身体検査をさせるか」
「っ! な、何をおっしゃっているのですか!? 妹の部屋に入るのに身体検査など……お姉様だけに強要するのは不公平です。お父様も受けるのなら、どうぞ、そのようにしてください」
先ほどまでの私とは違う態度だったからだろうか。お父様とお兄様、カイルまでもが驚いた表情をしている。
けれどこれは仕方がない。あなたたちが私をこうしているのだ。