転生王女の私はタロットで生き延びます~護衛騎士様が過保護すぎて困ります~
「どちらかというと、そのまま正直に占いに疲れたから、といった方が説得力があるように感じます。リュシアナ様は占いだけでなく、相談まで受けているのですから、一日くらい休んだからといって、責める者などおりません。むしろいたら、俺が対処します」
「……あ、ありがとう。でもこれは、私の趣味みたいなものだから、大丈夫よ」
「姫様。私もここ最近の姫様を見ていて、ヴァレンティア卿と同じ心境でした」
「ミサまで……」
上手く隠せている自覚がなかったんだから、それはそれで、当然のような気がした。
カイルは私に告白した後、すぐに謝罪したのだ。
『リュシアナ様が、ノルヴィア帝国に嫁げないのなら、とおっしゃり……居ても立っても居られなくなったのです。そんな思いすら、抱いてほしくないと思ったら……申し訳ありません』
あくまでも仮定の話であっても、カイルにとっては我慢ならなかったのだ。それほどまでに想われていたなんて……嬉しい反面、答えに困っていた。
ここ最近のカイルは、王宮の結婚ブームに、ミサと近衛騎士団長との交際に影響を受けて、何かとアピールをしていたからだ。前世の立場だったら、即OKしていたかもしれない。
さり気ない気遣いとサポート。護衛ということもあって、すぐに私の前に立ち、守ろうとしてくれるのもポイントが高かった。剣を抜こうとしている姿なんて、後ろからなのにカッコ良く見えるんだから……!!
顔? そもそも王女の護衛騎士に選ばれるくらいなのよ? イケメンに決まっているじゃない!
「……あ、ありがとう。でもこれは、私の趣味みたいなものだから、大丈夫よ」
「姫様。私もここ最近の姫様を見ていて、ヴァレンティア卿と同じ心境でした」
「ミサまで……」
上手く隠せている自覚がなかったんだから、それはそれで、当然のような気がした。
カイルは私に告白した後、すぐに謝罪したのだ。
『リュシアナ様が、ノルヴィア帝国に嫁げないのなら、とおっしゃり……居ても立っても居られなくなったのです。そんな思いすら、抱いてほしくないと思ったら……申し訳ありません』
あくまでも仮定の話であっても、カイルにとっては我慢ならなかったのだ。それほどまでに想われていたなんて……嬉しい反面、答えに困っていた。
ここ最近のカイルは、王宮の結婚ブームに、ミサと近衛騎士団長との交際に影響を受けて、何かとアピールをしていたからだ。前世の立場だったら、即OKしていたかもしれない。
さり気ない気遣いとサポート。護衛ということもあって、すぐに私の前に立ち、守ろうとしてくれるのもポイントが高かった。剣を抜こうとしている姿なんて、後ろからなのにカッコ良く見えるんだから……!!
顔? そもそも王女の護衛騎士に選ばれるくらいなのよ? イケメンに決まっているじゃない!