転生王女の私はタロットで生き延びます~護衛騎士様が過保護すぎて困ります~
***
「すまない、すまない。だが俺は、二人のことを応援するぞ」
口ではそう言いつつも、なぜかお兄様は部屋から出て行こうとはしなかった。
私の様子を見に来ただけって言っていたけど……本当は邪魔をしに来たのではないの? そんな疑問を抱いてしまうほど、お兄様の笑顔を受け入れられなかった。お姉様ほどではないけれど、嫌な感じがするのだ。
前に見た時は、そんなことなかったのに……。
「応援なら、あのまま出て行かれるのが正しい行動だと思いますが」
「か、カイル!?」
「気にするな、リュシアナ。実はカイルのヤンチャ時期を知っていてな。これくらい癖があった方がいいと思って、お前の護衛騎士に進言したんだ」
「えっ、近衛騎士団長だけではないのですか?」
確か、カイルの話ではそうだったはず……。
「すまない、すまない。だが俺は、二人のことを応援するぞ」
口ではそう言いつつも、なぜかお兄様は部屋から出て行こうとはしなかった。
私の様子を見に来ただけって言っていたけど……本当は邪魔をしに来たのではないの? そんな疑問を抱いてしまうほど、お兄様の笑顔を受け入れられなかった。お姉様ほどではないけれど、嫌な感じがするのだ。
前に見た時は、そんなことなかったのに……。
「応援なら、あのまま出て行かれるのが正しい行動だと思いますが」
「か、カイル!?」
「気にするな、リュシアナ。実はカイルのヤンチャ時期を知っていてな。これくらい癖があった方がいいと思って、お前の護衛騎士に進言したんだ」
「えっ、近衛騎士団長だけではないのですか?」
確か、カイルの話ではそうだったはず……。