転生王女の私はタロットで生き延びます~護衛騎士様が過保護すぎて困ります~
***
その後、侍医が心労だと診断したお陰か、リュシアナ様が目を覚ました後、陛下たちが部屋を訪れることはなかった。
「ありがとう、二人とも。侍医にもお礼を言っておいて」
「安静にされているのが一番のお礼です、と侍医から先に言伝を承っております」
「それは……まぁ、お父様たちの反応を見ていると、そうなんだけど……難しいお願いね」
翌朝、目覚めたリュシアナ様は、ベッドの上で何やら思案されている。できれば、次の言葉を待っていたかったが、昨日のクラリーチェ王女に対する失言もある。
ここは先手を打たせてもらうことにした。
「もしもクラリーチェ殿下への謝罪でしたら、手紙を書かれるのはいかがでしょうか」
「っ! えっーと。それは止めておくわ。お姉様はきっと、私の手紙なんてもらいたくないだろうから」
「では、何をお悩みで?」
「王宮内を見て回りたいの。ミサたちからの情報だけだと、今回みたいな失言を、今後もやらかしそうで。立場的に、それはマズいでしょう?」
思わずミサ殿と顔を見合わせる。
その後、侍医が心労だと診断したお陰か、リュシアナ様が目を覚ました後、陛下たちが部屋を訪れることはなかった。
「ありがとう、二人とも。侍医にもお礼を言っておいて」
「安静にされているのが一番のお礼です、と侍医から先に言伝を承っております」
「それは……まぁ、お父様たちの反応を見ていると、そうなんだけど……難しいお願いね」
翌朝、目覚めたリュシアナ様は、ベッドの上で何やら思案されている。できれば、次の言葉を待っていたかったが、昨日のクラリーチェ王女に対する失言もある。
ここは先手を打たせてもらうことにした。
「もしもクラリーチェ殿下への謝罪でしたら、手紙を書かれるのはいかがでしょうか」
「っ! えっーと。それは止めておくわ。お姉様はきっと、私の手紙なんてもらいたくないだろうから」
「では、何をお悩みで?」
「王宮内を見て回りたいの。ミサたちからの情報だけだと、今回みたいな失言を、今後もやらかしそうで。立場的に、それはマズいでしょう?」
思わずミサ殿と顔を見合わせる。