転生王女の私はタロットで生き延びます~護衛騎士様が過保護すぎて困ります~
「あなたが『忘れ路の小間物屋』の店主、グレティスですね」
「さようにございます、リュシアナ王女殿下。お初にお目にかかれて光栄です」
杖をつきながらも、丁寧に礼をする姿に、さすがは元王宮付きの魔道具師だと思った。椅子に座る姿も、どこか洗練されているように見える。
それなのに、『忘れ路の小間物屋』の中は騒然としていて……あまり褒められるようなところではなかった。
まぁ、仕事ができる人でも、私生活はダメダメって人はよくいるからね。
私は驚かないけど、ミサたちは違った。怪しい人物を王宮に呼ぶことに大反対。それならば、と素性を調べた結果。なかなかに凄い経歴を持っていたことが判明したのだ。
「病から回復されたこと、心から安堵いたしました。けれど私は――……」
「この度、あなたを呼んだのは、それを咎めるためではないわ」
「しかし……」
まぁ、無理もないか。そういう名目で呼び出したのだから、ある程度の罰を受ける覚悟で来るのが当たり前だもの。
「さようにございます、リュシアナ王女殿下。お初にお目にかかれて光栄です」
杖をつきながらも、丁寧に礼をする姿に、さすがは元王宮付きの魔道具師だと思った。椅子に座る姿も、どこか洗練されているように見える。
それなのに、『忘れ路の小間物屋』の中は騒然としていて……あまり褒められるようなところではなかった。
まぁ、仕事ができる人でも、私生活はダメダメって人はよくいるからね。
私は驚かないけど、ミサたちは違った。怪しい人物を王宮に呼ぶことに大反対。それならば、と素性を調べた結果。なかなかに凄い経歴を持っていたことが判明したのだ。
「病から回復されたこと、心から安堵いたしました。けれど私は――……」
「この度、あなたを呼んだのは、それを咎めるためではないわ」
「しかし……」
まぁ、無理もないか。そういう名目で呼び出したのだから、ある程度の罰を受ける覚悟で来るのが当たり前だもの。