転生王女の私はタロットで生き延びます~護衛騎士様が過保護すぎて困ります~
「もしかして、カリエンテ病の出所を、グレティスは知っているのかしら」
私は城下に行った時の活気を思い出した。カリエンテ病が仮に流行っているのだとしたら、あんなに人で溢れていない。それならば、どうしてリュシアナが病に罹ってしまったのか。
答えは簡単だ。彼女は魔道具師。あの薄暗い店内に、いくつか魔道具を設置していてもおかしくはない。
「そ、それは……」
「質問を変えるわ。故意に病をうつす魔道具ってあるの? 王宮付き魔道具師だったのだから、そのような希少な魔道具があるかないかくらい、当然、知っているわよね」
「っ!」
グレティスは、年齢を理由に王宮から退いた。それでも故郷に帰らず、城下に留まったのは、おそらく背後に誰かがいるからだろう。
商いを新たにするような年齢ではないことや、寂れたお店であったこと。これを考慮すれば、嫌でも分かる。被害に遭ったのがリュシアナ、ということも含めて。
私は城下に行った時の活気を思い出した。カリエンテ病が仮に流行っているのだとしたら、あんなに人で溢れていない。それならば、どうしてリュシアナが病に罹ってしまったのか。
答えは簡単だ。彼女は魔道具師。あの薄暗い店内に、いくつか魔道具を設置していてもおかしくはない。
「そ、それは……」
「質問を変えるわ。故意に病をうつす魔道具ってあるの? 王宮付き魔道具師だったのだから、そのような希少な魔道具があるかないかくらい、当然、知っているわよね」
「っ!」
グレティスは、年齢を理由に王宮から退いた。それでも故郷に帰らず、城下に留まったのは、おそらく背後に誰かがいるからだろう。
商いを新たにするような年齢ではないことや、寂れたお店であったこと。これを考慮すれば、嫌でも分かる。被害に遭ったのがリュシアナ、ということも含めて。