転生王女の私はタロットで生き延びます~護衛騎士様が過保護すぎて困ります~
「さて、そろそろ占いたいんだけど、いい?」
「はい」
「今回は、分かり易いように大アルカナだけで占おうと思うの。あと、質問も。私自身、どのくらい占えるのか分からないから、最初に言った過去と現在、未来をカードに聞いてみようと思うのだけれど、いいかしら」
「俺はよく分からないので、リュシアナ様の望みのままに」
「……ありがとう」
それでも占うのは、カイルのことだ。分かる分からないはともかくとして、ちゃんと説明するべきだと思えた。
すでに二つに分けていたため、厚みのある方をテーブルの隅に置く。小アルカナは、大アルカナよりも枚数が三十四枚多いのだ。
私は大アルカナの束を持ち、カードを両手で包みながら「カイルの過去と現在、未来の流れを教えてください。また正位置のみ採用します」と念じ、カードの裏側を叩いた。
今回は正位置のみ採用するため、混ぜるようなシャッフルはせず、シンプルにトランプのようにカットをする。何度も、自分の中で満足いくまで繰り返した後、さらに三つの山を作り、真ん中の山を右の山へ。右の山を左の上へとまとめる。
そうしてカットし終えたカードの上から六枚を除き、七枚目から裏返しのまま、一枚ずつテーブルの上に置いていった。
「はい」
「今回は、分かり易いように大アルカナだけで占おうと思うの。あと、質問も。私自身、どのくらい占えるのか分からないから、最初に言った過去と現在、未来をカードに聞いてみようと思うのだけれど、いいかしら」
「俺はよく分からないので、リュシアナ様の望みのままに」
「……ありがとう」
それでも占うのは、カイルのことだ。分かる分からないはともかくとして、ちゃんと説明するべきだと思えた。
すでに二つに分けていたため、厚みのある方をテーブルの隅に置く。小アルカナは、大アルカナよりも枚数が三十四枚多いのだ。
私は大アルカナの束を持ち、カードを両手で包みながら「カイルの過去と現在、未来の流れを教えてください。また正位置のみ採用します」と念じ、カードの裏側を叩いた。
今回は正位置のみ採用するため、混ぜるようなシャッフルはせず、シンプルにトランプのようにカットをする。何度も、自分の中で満足いくまで繰り返した後、さらに三つの山を作り、真ん中の山を右の山へ。右の山を左の上へとまとめる。
そうしてカットし終えたカードの上から六枚を除き、七枚目から裏返しのまま、一枚ずつテーブルの上に置いていった。