音の放浪者
入学式が終わり、教室に戻ると1年A組の新米担任、和泉玲香先生がこう言った。
「いきなりですが、クラスでの親睦を深める為に自己紹介をしてもらおうと思います。」
色々なところからえー、という声が上がる。
私自身も自己紹介はあまり好きでは無いのであまり気は向かない。
「じゃあ、出席番号1番から順番に名前と通っていた中学校、趣味、入りたい部活を言っていきましょう。」
先生がそう言うと、出席番号1番の人から順番に自己紹介を始めた。
私の出席番号は15番。そこまで遅く無い為、前の人が行ったことをテンプレートに自己紹介をすることにした。
1人ひとりが自己紹介を終える度に拍手が起こり、皆の自己紹介に耳を傾けていると、いつの間にか自分のひとつ前の人まで自己紹介が進んでいた。
前の人が立ち上がり、自己紹介を始める。
「三上中学校から来た堺彩世です。趣味はギターを弾くことで、中学では帰宅部でしたが、高校では軽音部に入ろうと思っています。一年間よろしくお願いします!」
そう言って彼女は周りから拍手を受けながら席に着いた。
私は、彼女が言った“軽音部”という言葉に反応を隠せなかった。
何故なら、その軽音部は私がこの高校に入ることを決めた何よりの理由だったから。
「いきなりですが、クラスでの親睦を深める為に自己紹介をしてもらおうと思います。」
色々なところからえー、という声が上がる。
私自身も自己紹介はあまり好きでは無いのであまり気は向かない。
「じゃあ、出席番号1番から順番に名前と通っていた中学校、趣味、入りたい部活を言っていきましょう。」
先生がそう言うと、出席番号1番の人から順番に自己紹介を始めた。
私の出席番号は15番。そこまで遅く無い為、前の人が行ったことをテンプレートに自己紹介をすることにした。
1人ひとりが自己紹介を終える度に拍手が起こり、皆の自己紹介に耳を傾けていると、いつの間にか自分のひとつ前の人まで自己紹介が進んでいた。
前の人が立ち上がり、自己紹介を始める。
「三上中学校から来た堺彩世です。趣味はギターを弾くことで、中学では帰宅部でしたが、高校では軽音部に入ろうと思っています。一年間よろしくお願いします!」
そう言って彼女は周りから拍手を受けながら席に着いた。
私は、彼女が言った“軽音部”という言葉に反応を隠せなかった。
何故なら、その軽音部は私がこの高校に入ることを決めた何よりの理由だったから。