冤罪で王子に婚約破棄されましたが、本命の将軍閣下に結婚を迫られています⁉︎
「あなたの涙も、吐息も、甘い声も、全部知っています。今さら手放しはしません」
 冗談のように笑いながらも、その瞳には深い熱情を孕んでいた。

 ユフィルナが誰かに微笑んだだけで、簡単に壊れてしまいそうなほど――彼の想いは、深くて、重いことを、ここの日に至るまでに思い知られている。

「あなたを守ることも、奪うことも、すべて――私だけの特権です」
 ゼルナークはユフィルナの(おとがい)に指をかけ、顔を寄せると、唇を重ねた。

 ――心が満たされていく。

 ――この人は、私を決して裏切らない。

 ――彼の愛は絶対だ。

 永遠とも思えるような愛しい時間が流れる。

「愛している、ユフィルナ。あなたをこの腕にずっと閉じ込めていたい」

「私も、お慕いしております、ゼルナーク様」
 彼に強く抱きしめられて自然と、笑みが零れた。

 ――どうか、いつまでもそばにいて。

 ユフィルナもまた、彼から離れる気など、さらさらない。

 二人は見つめ合い、想いを重ねるように再び口づけを交わした。


 ー了ー

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