愛を知った日
「どうだろ。みんな忙しいから。聞いてみるね」
「うん。お願い」
「奏は?」
「奏は今日ずっと勉強してたよね」
その時パパがキッチンから戻ってきた。
「はい。ハーブティー。あとポップコーンもやっちゃった。映画といえばやっぱりこれでしょ」
「ありがとう。ポップコーンなんて家にあったの?」
「前に買ってあったの思い出して」
「やったー。ポップコーンだ。食べていい?」
「食べたらちゃんと歯磨くのよ」
「うん」
そうして碧がポップコーンを食べ出した。
「奏はもうすぐテストでしょ。あっ今度の勉強会のためになんかお菓子買っておいた方がいいかしら」
「そうだね」
「そんないいよ。みんな持ってくるって話してたし足りなかったらコンビニとかで買ってくるから」
「そう?」
「うん。それに当日仕事とかでみんな居なくても大丈夫だから。ただ集まって勉強するだけだから」
「でもその日は休みでしょ。私は休日出勤になるかもしれないけどパパはいるし私だって休みかもしれない。もし居ない方がいいなら出かけるけど?」
「いや、大丈夫」
悪戯っぽい笑みで聞かれたのでそう返した。
「分かったわ。じゃあこっちでも少しなにか用意しとくわ。みんなはなにが好きなのかしら?」
< 101 / 390 >

この作品をシェア

pagetop