愛を知った日

鳳蝶視点

月桃高校の文化祭を奏達も楽しんでくれたようだった。当日はやる事が多く奏達と一緒に回る事はできなかったが親達のクラスの執事カフェに来てくれた。そこで奏が家族を紹介してくれた。なにやら俺は奏の家族の中では有名なようで噂のイケメンくんなんて言われた。一体奏は家族にどんな話をしているのだろう。奏達は執事カフェでドリンクを飲んで帰って行った。
その後、俺はミスコンでステージに上がるとすぐに奏達を発見した。発見したいと自然と視線を彷徨わせていたからかもしれない。司会者の質問に少し苛立ちながらも質問に答えていると喋るたびに歓声が上がる。
面倒くさい事にはなりたくないので伊月に投票するように言ったら案の定、伊月が優勝した。
なのに俺にも女子が付き纏ってくる。うざったく思いながら廊下を歩いていると奏と明美を見つけ、その辺にいたファンクラブの子に少しの間、女子達を足止めしてもらうよう頼んで伊月と一緒に2人のもとへ向かった。
今日のお礼を伝えていたところに奏の弟とお父さんが戻ってきた。2人にもお礼を言われてなったきた車のところまで一緒に行った。そこでお母さんにも会い、送って行くと言われたのを丁重に断ってまた校内に戻った。
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