愛を知った日
2人の時間を楽しんだ後、まだ一緒に居たいということで鳳蝶くんの家にお邪魔することになった。
電車に乗り鳳蝶くんの家の最寄り駅まで向かう。電車に乗っている間も鳳蝶くん他の乗客から私を守ってくれた。
アパートの目の前まで来ると知らない女子がいた。その子は私達を視界に入れると近づいて来た。鳳蝶くんも顔を見た瞬間、げっという感じでため息を吐く。
「鳳蝶〜」
その子は鳳蝶くんしか目に入っていないようにそう言った。
「なにしてる?」
鳳蝶くんが冷たい声を聞く。
「あっもしかしてお邪魔だった?」
「すごくな。」
私は隣にいた鳳蝶くんに誰?と聞くと小学校時代の同級生でつい最近こっちに戻ってきたのだと教えてくれた。それを聞いて私は挨拶をした。
「初めまして。鳳蝶くんとお付き合いしている横沢奏といいます。」
「えっ!?うそっ。こんなに可愛い子が鳳蝶の彼女なの?初めまして。仲馬蘭です。鳳蝶とは小学校の同級生で腐れ縁みたいなものです。1回転校したんですけど最近またこっちに戻って来たんです。」
「で?なにしに来た?」
「ちょっと聞きたいことあったんだけどお邪魔だからまた今度にするわ。」
「あの別に…もしあれだったら私帰るので大丈夫ですよ。」
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