愛を知った日
4人でグラスを合わせるとカンっという音がなった。
「文化祭お疲れ様〜楽しかった〜」
「お疲れ様です。」
「ありがとう。」
「来てくれて嬉しかった。」
「で結局どれくらい繁盛したわけ?執事カフェ?」
「正直驚くくらいだったよ。鳳蝶のファンクラブの子と俺のファンクラブの子、あと他校からも来てたよね?」
「おかげで忙しくて昼飯食う時間もなかった。」
「午後からはミスコンで抜けたから分からないけどそれなりに入ってみたい。とにかくバタバタで家に帰ってすぐ寝ちゃった。」
「すごい人気だったもんね。私達も驚いちゃった。」
「うん。ファンクラブまであるなんて。」
「ファンクラブに入ってる子は大丈夫だよ。ちゃんと教育してるもんね?」
「あの子達には誰かに危害を加えたら許さないって何度も言ってるしファンクラブも追放だから。」
「そうそう。ファンクラブには厳しいルールがあるの。それ破ったら追放だけどその代わりファンクラブの子達には優しくするし近くに居れるからさ。」
「あの子達は俺達を推し的存在として見てるから。」
「それこそ恋愛とかしても何かしてくる事はないと思う。」
「逆に危ないのはファンクラブに入ってない子達だ。その子達はこっちでなかなか把握しづらいから。」
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