愛を知った日
「奏、すごいな。よく来るのか?」
「よくではないですけど家族と何回か。」
「そうか。」
「鳳蝶君こそいつも街にいるから映画きたことあると思ってました。」
「俺ら金ねぇから安いところばっかり探してるし1人で映画観るのもなんかつまらないし。」
「もし良かったらそういう時は私達のこと誘ってください。やっぱり映画館とは違いますけど最近はレンタルとかもありますしそれだとお金もあんまりかからないと思います。」
「家で観るのもなかなか面白いですよ。」
「普段はどんな映画観るんだ?」
「色々ですよ。恋愛系も観るしコメディとか洋画とかあと碧と一緒にアニメとか。」
「たくさん観るんだな。」
「はい。」
「2人ともお待たせ〜席取れた?」
「うん。4人横並びで取れたよ。」
「おお。ラッキーだったね。」
「なんかいっぱい買っちゃった。ポップコーンはキャラメルと塩であとチュロスも。」
「鳳蝶と俺はコーラで明美ちゃんはアイスのコーヒーね。奏ちゃんはオレンジジュース。」
「ありがとうございます。」
「こんなに買って食べ切れるのか?」
「大丈夫。甘いものは別腹だから。それに鳳蝶も甘いもの好きでしょ。」
「そうだけど。食べた後だし。」
「まぁ大丈夫っしょ。ほら行こうよ。」
買ったものを持って劇場の中に入った。
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