魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「ですが、殿下ッ!」
でも……それは父にとっては大変不服だったようで、立ち上がりざまに必死に嚙みついていく。
「この婚約は司法のもとで正式に交わされた契約です! 双方の同意なくして破棄することは叶わないはず……」
「――私を舐めてもらっては困るな」
それを見越したように、皇太子様は唇を歪めると遠慮なく言い放つ。
「すでに調べはついている。聞けばシルウィーは年を追うごとに魔力の量が下がる病に侵されており、ついに今年、その魔力も無くなってしまったというではないか!」
「な……なぜそれを」
驚く父。そしてそれを追い詰めるように、皇太子の腕が大きく振り払われた。
「これは帝国民法の第十八条、婚姻に関する申告の虚偽に当たる! 当人の魔法に関する素質が事実と異なると認められた場合、騙された側はいかなる理由においても即座に婚約を破談させる権利を持つのだ! もはや言い逃れは叶わん!」
でも……それは父にとっては大変不服だったようで、立ち上がりざまに必死に嚙みついていく。
「この婚約は司法のもとで正式に交わされた契約です! 双方の同意なくして破棄することは叶わないはず……」
「――私を舐めてもらっては困るな」
それを見越したように、皇太子様は唇を歪めると遠慮なく言い放つ。
「すでに調べはついている。聞けばシルウィーは年を追うごとに魔力の量が下がる病に侵されており、ついに今年、その魔力も無くなってしまったというではないか!」
「な……なぜそれを」
驚く父。そしてそれを追い詰めるように、皇太子の腕が大きく振り払われた。
「これは帝国民法の第十八条、婚姻に関する申告の虚偽に当たる! 当人の魔法に関する素質が事実と異なると認められた場合、騙された側はいかなる理由においても即座に婚約を破談させる権利を持つのだ! もはや言い逃れは叶わん!」