魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
殿下のおっしゃる通り、魔法の才を持つ血筋は非常に貴重とされている。そのため、それを偽った人々への罪は相当重い。
意図的ではないとはいえ、数年ごとに測定した魔力量からこの事態を予測できたのに、申告しなかった当家は罰せられて然るべきだ。
それに加え、元々魔法の資質だけの私が婚約者として不満だったのだろう。ディオニヒト皇太子は隣のヴェロニカをぐっと抱き寄せると、愉快そうに笑った。
「ククク、このことに関し、皇家はお前たちに莫大な賠償金を求めるつもりだ。法務局の裁定を震えて待つがいい。数年後、ハクスリンゲン家が存続できていればいいがな。ハーッハッハッハ!」
「そ、そんな…………」
嘲笑を受け、香油で固めた父の前髪がはらりと落ちる。
皇家にこんな詐欺紛いのことをしでかしたのだ。バレてしまえば貴族席から抹消されることになることくらい想像がついたはず。
なのに父はそんな覚悟もできていなかったみたいで。絶望の表情を浮かべた後、すぐに顔を真っ赤に染め……。
「この、役立たずがっ!」
意図的ではないとはいえ、数年ごとに測定した魔力量からこの事態を予測できたのに、申告しなかった当家は罰せられて然るべきだ。
それに加え、元々魔法の資質だけの私が婚約者として不満だったのだろう。ディオニヒト皇太子は隣のヴェロニカをぐっと抱き寄せると、愉快そうに笑った。
「ククク、このことに関し、皇家はお前たちに莫大な賠償金を求めるつもりだ。法務局の裁定を震えて待つがいい。数年後、ハクスリンゲン家が存続できていればいいがな。ハーッハッハッハ!」
「そ、そんな…………」
嘲笑を受け、香油で固めた父の前髪がはらりと落ちる。
皇家にこんな詐欺紛いのことをしでかしたのだ。バレてしまえば貴族席から抹消されることになることくらい想像がついたはず。
なのに父はそんな覚悟もできていなかったみたいで。絶望の表情を浮かべた後、すぐに顔を真っ赤に染め……。
「この、役立たずがっ!」