俺の痛みに金を払え
転校
二学期が始まり
野球は更に活躍でき
先発レギュラーへと
数多くの試合もこなし
いい成績は残せていた。

俺は誰にも言ってないが
リトルリーグを目指していた。

勉強は相変わらず上の空で
日々友達とバカしながら
二学期も終わろうとしていた。

今思えばあまりこの事について親と話した記憶はないが
ある日突然転校する事に決まった。
転校先は、母親の祖父母が住む所だ。

祖父母の住む場所は
村だ。
山、川に恵まれた大自然の中にある部落だ。
毎年帰っていたので
別に転校に驚きはなかった。

後に転校の事実を知ったが
別に何も思わない
姉が素行の悪さで退学になり
そのタイミングで親父の借金等で
色々あったのだ。

いわゆる大人の都合!

俺はお別れ会をしてもらい
野球部にもお別れをした。
野球部では寄せ書きの木製バットをもらった。
沢山の友人に沢山言葉をもらい

あさこに
引越し先の住所を教えて
俺は
東大水小学校を後にし
長年住んだ沢山の思い出ある家を
後にした。

不思議に記憶があまりなく
悲しさや不安は全くなかった。
< 18 / 57 >

この作品をシェア

pagetop