俺の痛みに金を払え
とし:狂の家初めてきたわ!
誰もおらんやん

俺:そりゃな
親からは捨てられたしな
姉も帰ってこんしな

とし:俺がおるんやけさみしがんな
ケン何でくるんかや?

そんな会話してると
やけにうるさい原チャの音がした。

パィーン。原チャの音。

俺:うるせぇの
この辺ヤンキーおらんにな

とし:神楽やねん?

俺:ちょ、見に行こうや

家の外で原チャをまつと

そこにいたのは

ノーヘルのケンだった。

ケン:お!家わかりにくいわ

とし:ノーヘルって笑
誰の原チャなん?

ケン:あ、先輩の借りた

俺:無免でノーヘルとかまじウケる笑

ケン:気合いが違うんよ俺は笑

ケンは3人の中で良く言えばビビりしらずで
悪く言えばばかっだった

とりあえずあがろうや!

3人で家へ入り

ケン:お前どしたんその顔?

としが今日の出来事をケンに話した。

ケン:相手が神楽となれば俺も手出し
できんけぇのぉ
とりあえず先輩に聞いてみてやろっか?
1人神楽のOBがおるんよ

俺:いやいい
売られた喧嘩は買うし
今日はとしに迷惑かけたけ、手だしただけやけ

ケン:あんま派手にやらん方がいいぞ
神楽はヤクザと繋がっとるけ

俺:どーでもいいわ
ヤクザだろうと、1人じゃなんもできんやんあいつら

ケン:まぁ、次は俺が狂守るけ
としも

俺達は更に絆を深めた。

ケン:そーいやお前ら2人
親おらんによる飯どーしよん?

とし:俺は親父おるよ
それに飯はちゃんと作ってくれよるけ

ケン:とりあえず今から
俺ん家こいよ
ばばあの飯食いに
狂ちょっと電話かりるぞ

ケンは自宅へ電話した。

ケン:あ、今から
としと狂が行くけ飯作ってやってくれ
あと迎えに今からきてくれ!
じゃあ頼むぞ

ケンの口調は中2と思えないほど
貫禄とおやじじみてた。

ケン:今からばばあ迎えくるけ
飯くいに行こうな

20分後ケンの母親が迎えにきた。

俺ととしはケンの母親の車に乗り
ケンは原チャに乗り
ケンの家へ向かった。

ケンの家は二階建ての一軒家で
ケンの部屋は中2と思えない程
おっさんくさかった。

TVにコンポ
ガラステーブルに派手な大きな灰皿。

大きな水槽にアロワナ。
日本刀に般若の面で
壁には
仁義とかかれた
ヤクザじみた部屋に

俺は渋すぎると笑いながらいった。

ケンは嬉しそうに
俺はこんなんが好きやといった。

ケンの母親の手料理を食べ
ケンの部屋で夜中まで話し
俺らのくだらない夜は朝へとなり

お互いの家へ送ってもらい
各々自宅へ戻った。
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